BASE・STORES・Shopifyを徹底比較|結局どれがいいの?
今やオンラインショップを開設することは、多くの人々にとってビジネスを始めるための最良の方法の一つです。
しかし、初めてオンラインショップを開く際には、どのプラットフォームを使うべきか迷うことがあります。
この記事では、人気のある3つのプラットフォーム、BASE、STORES、Shopifyを徹底比較して、それぞれのメリットやデメリットを紹介します。最終的に、どのプラットフォームがあなたにとって最適かを、参考情報として各サービスの手数料・機能を解説します。
施策を打ちやすい機能面
機能 | BASE | STORES | Shopify |
集客 | ◯ | △ | ◯ |
販促 | △ | △ | ◯ |
カスタマイズ性 | △ | △ | ◯ |
結論として、Shopifyは売りやすさの点で優れていると言えます。
これは、集客・販促の機能が他のサービスよりも充実しているためであり、また、サイトのカスタマイズ性が高いからです。
例えば、GoogleやFacebookなどの主要な媒体への広告出稿をサポートするアプリがあります。
ただし、Shopifyはサポートがチャットのみで、アプリは英語表記が多く、国内のサービスと比較すると、WebやECの知識が求められ、手間がかかることが予想されます。
BASE・STORES・Shopifyの費用・販売手数料を比較
BASE | STORES | Shopify | |||||
プラン | フリープラン | グロースプラン | フリープラン | スタンダードプラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額料金 | 無料 | 5,980円 | 無料 | 2,178円 | 33米ドル (月払い) 25米ドル (年払い) | 92米ドル (月払い) 69米ドル (年払い) | 399米ドル (月払い) 299米ドル (年払い) |
販売手数料 | 3% | – | – | – | – | – | – |
決済手数料 | 3.6%+40円 | 2.9% | 5% | 3.6% | 3.4%~4.15% | 3.3%~4.1% | 3.25%~4.05% |
振込み手数料 | 250円 | 250円 | 275円 | 275円 | 無料 | 無料 | 無料 |
入金サイクル | 振込申請から10営業日以内お急ぎ振込:最短翌営業日1.5% | 振込申請から10営業日以内お急ぎ振込:最短翌営業日1.5% | 月末締め翌月払い(最大2ヶ月)スピードキャッシュ3.5 | 月末締め翌月払い(最大2ヶ月)スピードキャッシュ1.5% | 翌週の金曜日(最短5営業日) | 翌週の金曜日(最短5営業日) | 翌週の金曜日(最短5営業日) |
その他手数料 | 振込みが2万円未満の場合は事務手数料500円 | 振込みが1万円未満の場合は事務手数料275円 | Shopifyペイメント以外の決済サービスを選択した場合は別途0.5~2% |
手数料と入金サイクル
3つの主な違いの1つは、手数料と入金サイクルです。Shopifyは月額の固定費がかかりますが、取引全体の手数料は3.4%で、最も低いです。一方、BASEやSTORESは、月額の固定費はかからず、それぞれ取引全体の手数料は6.6%+40円(BASE)、5%(STORES)となっています。
簡単に計算すると、月商6万円を超える販売者は、Shopifyを利用する方がサービスに支払う金額が安くなります。また、最も短い入金サイクルはShopifyで、最短5日後に売上が入金されます。最も長いのはSTORESで、30〜60日後に売上が入金されます。ShopifyとSTORESの入金サイクルには最長で12倍の違いがあります。
さらに、Shopifyは入金手数料がかからず、自動で振り込まれるという特徴があります。ネットショップを本格的に運営する場合は、Shopifyが最も適しているかもしれません。
BASE・STORES・Shopifyの集客機能を比較
各プラットフォームの集客に関連する機能を比較しました。
機能 | BASE | STORES | Shopify |
Web広告出稿 | 〇 | × | 〇 |
Instagram連携 | 〇 | 〇 | 〇 |
SEO対策 | △ | △ | 〇 |
ブログ作成 | 〇 | 〇 | 〇 |
その他 | BASEが運営するアプリ「Pay id」から集客可能 | – | 集客機能のアプリが多数 |
全てのサービスには、複数の決済方法が用意され、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールにも対応しています。また、ブログ作成やShopifyを中心にSEO対策も行え、ネットでの集客に活用できます。
越境ECを考えている場合は、対象国の言語に対応しているサービスを選択するなど、目的地に合わせたサービスを選択することが重要です。
BASE・STORES・Shopifyの販促機能を比較
機能 | BASE | STORES | Shopify |
メルマガ配信 | 〇 | 〇 | 〇 |
LINEアカウント連携 | × | × | 〇 |
アップルセル | × | × | 〇 |
クロスセル | × | × | 〇 |
カゴ落ち | 〇 | × | 〇 |
クーポン発行 | 〇 | 〇 | 〇 |
売上を増やすためには、販促機能が重要です。顧客を維持し、顧客の客単価や購入回数を改善することが重要です。
多くのEC事業者は、販促施策(CRM)を後回しにしている場合があるため、事前に販促施策を検討することをお勧めします。
3つのサービスは、基本的な集客や販売の機能を備えていますが、より高度なアプローチを希望する場合は、カート放棄率を減らすための機能があるサービスを選択することをお勧めします。
例えば、Shopifyには、ユーザーがチェックアウトを放棄した場合に自動的にメールを送信する機能があり、商品の購入率を向上させるのに役立ちます。
BASE・STORES・Shopifyのメリット・デメリット
BASE
■メリット
- 初期費用や月額利用料がかからないため、コストを抑えながら始められる。
- デザイン性に優れたテンプレートが多数用意されている。
- 利用者同士での相互フォローができるため、コミュニケーションやファン獲得がしやすい。
- ユーザー数が多いため、情報交換やトラブル解決がしやすい。
■デメリット
- 取扱商品数や決済方法が限られている。
- サーバーの安定性が低く、サイトが落ちることがある。
- 機能が多すぎて、初めての人には使いこなすのが難しい場合がある。
- カスタマイズしたい場合には、HTMLやCSSの知識が必要になる。
STORES
■メリット
- 初期費用が不要で、手軽にネットショップを開設できる。
- 初心者でも簡単に利用できる操作性の良さ。
- サーバーが日本にあり、ページ表示速度が速い。
■デメリット
- 機能が少なく、カスタマイズが難しい。
- 商品登録の際に、複数の画像を同時に登録することができない。
- スマートフォン対応が不十分で、デザインが崩れる場合がある。
Shopify
■メリット
- 多様な決済方法に対応しているため、ユーザーの選択肢が広い。
- 専用アプリが多数あり、様々な機能を追加できる。
- カスタマイズ性が高く、専門的な知識がある場合、自由にサイト作成が可能。
- メール自動送信機能など、販促機能が充実している。
- 海外展開に向けた機能が充実しており、多言語・多通貨に対応している
■デメリット
- 月額利用料がかかるため、月額ランニングコストがかかる。
- 自分好みのデザインに仕上げるにはカスタマイズが必要。
- 日本語サポートが不十分で、日本語での対応に時間がかかる場合がある
以上が、それぞれのECサービスのメリットとデメリットの一例です。ただし、ECサービスには多くの機能や特徴があり、各社のサービス内容は常に変化しています。自分のビジネスに合ったECサービスを選ぶためには、自分のビジネスに必要な機能やサポート内容をよく理解し、複数のサービスを比較検討することが大切です。
ショップ開設にはどれがおすすめ?
初めてのECなら「BASE」
BASEには、ECに必要な基本機能が揃っており、無料で始めることができるため、個人事業主や小規模事業者にとって手軽な選択肢となっています。
また、BASEは入金サイクルが早く、独自ドメインの設定も無料でできるため、オリジナルなショップを作りたい人にもおすすめです。
運用コストを抑えたいなら「STORES」
STORESは、最低限の機能があればよく、運用コストを抑えたい人に最適です。
BASEよりも売上金額や振込サイクルによって費用を抑えることができます。
また、STORESはサポート体制が充実しているため、少ないリソースでネットショップを運営する人に適したサービスと言えます。
越境ECやビジネス拡大を目指すなら「Shopify」
Shopifyは、言語対応や大手海外ショッピングモールとの連携など、ネットショップビジネスを拡大したい人に最適なサービスです。
このため、複数のショップを運営したり、海外での販売にも力を入れたい人に特におすすめです。利用料は発生しますが、一定の売上が期待できる場合には費用対効果が高いと言えます。
まとめ
BASE・STORES・Shopifyを比較しました。
初めてのECなら「BASE」がおすすめで、ネットショップを気軽に始めたい人に向いています。
一方、最低限の機能があればよく、運用コストを抑えたい人は「STORES」がおすすめ。
また、ネットショップビジネスの拡大に取り組みたい人には「Shopify」が適しており、言語対応や大手海外ショッピングモールとの連携など、海外への販売にも力を入れたい人にも特におすすめです。
それぞれのサービスにはメリット・デメリットがありますが、自分の目的に合ったサービスを選び、ネットショップビジネスを成功させましょう。
ECサイトの制作・運用なら
当社では、お客様に最適なECサイトをご提供するため、熟練したスタッフがサイト制作から運用までをトータルでサポートいたします。
ECサイトにおいては、ユーザーが安心して商品を購入できるような信頼性のあるサイト作りが必要不可欠です。当社では、お客様のビジネスに合った最適なショッピングカートシステムの導入や、オリジナルのデザイン・レイアウトの提案などを行っています。また、SEO対策やSNS連携など、ユーザーとのコミュニケーションを大切にした運用もサポートいたします。
ECサイト制作・運用についてのご相談やご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。当社のスタッフが丁寧にお答えいたします。